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元刑事が書くデジモノブログ

警察歴7年の元刑事が、警察体験談からデジモノレビューまでやってます!

警察体験談 初任補修科編「同期生の間で意識の差が生まれる…!」

【前回までのあらすじ】

3ヶ月の職場実習が終わり、再び警察学校に戻ってきたmassan。

初任補修科生として警察学校に戻ってきたが、予想外の出来事が待っていた。

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初任補修科がスタート!

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職場実習が終了すると、初任補修科生として再び警察学校に入校するよう辞令が出ます。

 

一時的に学校生活に戻ることになりますが、初任補修科は初任科の時のような理不尽さはありません。

具体的には、下記のようなところが異なります。

  • 教官が理不尽な怒り方をしなくなる。最初の訓練期間を経て一度現場にも出ている身なので、一人の巡査として扱ってくれるようになる。
  • 放課後の外出や週末の外泊がしやすくなっている。(ペナルティによる外出禁止などが少ない)また自分の車を校内に乗り入れできる場合、外泊のときに公共機関を使わなくてもよい。
  • 初任科のときのような「原則走って移動」や「必ず止まって挨拶」などの細かい指導があまりない。気張らず校内を移動できる。
  • 初任科生が同時期に入校している場合、細かい仕事は初任科生にまかせられる(教官が「それは初任科生の仕事だからやらなくてもいい」と言ってくれる)

県警によって多少異なるかもしれませんが、これらの変化が見られます。

 

私一人の感想を書いても信ぴょう性があまり無いので、ネットでこの手の話題を書いている方がいないか探してみました。

すると、私よりずっと警察人生が長かった方が、同様のことを書いているのが見つかりました。

こちらのリンクです↓

cbx1000z.at.webry.info

 

 

同期生一人一人が土産話を持ってくる

「俺はこんなことをした」「俺なんかこんなことまでした」の嵐

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初任補修科では同期生同士が3ヶ月ぶりに顔を合わせます。

半年以上も共に過ごした同期生なので、会えばすぐ意気投合します。

再開できた喜びと、現場での土産話に花が咲きます。

 

A「俺は窃盗犯の現行犯逮捕させてもらったぞ」

B「俺なんか公務執行妨害の現行犯逮捕をしたぞ」

C「俺は供述調書をけっこう取らせてもらったな〜」

 

こんな風に、みんなが現場の体験談を嬉しそうに話し合います。

警察官は一般の人が立ち入れない現場に行くので、初めて体験した現場の空気に高揚する生徒も少なくないです。

かくいう私も、自分の土産話を同期生にベラベラ話していたと思います。 

 

 

初任科では落ちこぼれだった生徒が現場から帰るとピカイチに

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自分も含めてですが、初任科時代は勉強に着いていけなかった生徒が、初任補修科ではメキメキと頭角を表すケースが多いです。

以前の記事でも書きましたが、法学系の学校に通った生徒でないと、刑法や刑事訴訟法の話はさっぱり分かりません。

初任科時代は、条文を覚えるので精一杯で、成績にはなかなか繋がらないことが多々あります。

 

しかし一度卒業して現場に出ると、何が起こっていて、どの法律をもって、どうやって対処するのか、具体的に体験することになります。

この体験を初任科時代の学習とリンクできると、警察の仕事がかなり面白くなります。

リンクできた生徒は、初任補修科で戻ってきてから理解力がうなぎのぼりです。

ちなみに私の初任科時代の成績は後ろから数えた方が早かったですが、初任補修科ではトップ3に食い込むほど力をつけました。

初任補習科での大逆転も十分可能です。

 

一方現場の雰囲気になじめず暗い表情の者も

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その一方で、現場から帰ってきてモチベーションが大きく下がった生徒もいました。

ある生徒は、初任科時代の成績はそこそこ良く、やる気も充実していました。

しかし卒業後に配属された交番で、警ら中に居眠りしてしまったことから、指導員さんに叱られてしまいます。

その後もウマが合わず、本人のモチベーションもどんどん下がり、初任補修科入校時はかなりゲッソリした顔つきでした。

 

結局この生徒は初任補修科でもモチベーションを回復することができず、現場に戻ることになります。

そして初任補修科を卒業して2ヶ月後、自ら退職願を出したと聞きました。

今は県外で金融系の仕事をしているようです。 

 

現場での復習も兼ねて2〜3ヶ月訓練をする

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さて、初任補修科で学ぶことは、初任科の授業より少し専門的になります。

生徒は一度現場を体験してきているので、初任補修科ではより実務で使える知識や技術を学ぶことになります。

初任科よりも入校期間が短いので、授業内容も濃縮されています。

聞き漏らしがないように、しっかりと授業に取り組みましょう。

 

また、現場で分からなかったことは、この機会にどんどん聞いておいたほうが良いです。

初任補修科を卒業したあと、配属される交番が変わってしまったり、指導員さんが変わってしまうことはしょっちゅうあります。

職場実習では丁寧に教えてくれる指導員さんに当たっても、初任補修科卒業後も同じ指導員さんの元で勤務できるとは限りません。

今度は定年間際の、あまりやる気のない人とペアに…なんてケースも十分考えられます。

そうなると何か事案があった場合、あなたが主体になって動かなければなりません。 

 

いずれは独り立ちしなければならないですから、分からないことを分からないままにしておかず、意欲をもってどんどん知識を吸収するようにしましょう。

 

卒業旅行は最後の思い出になるかもしれない

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2〜3ヶ月の初任補修科は、職場実習よりももっと早く終わります。

はっきり言って、私も初任補修科で何をしたのか、あまり記憶にありません…

(それくらいハイスピードで時が流れます)

 

そして初任補習科の最後には、初任科と同様卒業旅行があります。

この卒業旅行が、同期生同士が集まる最後の機会になるかもしれません。

同期生会が定期的にあるかもしれませんが、それも毎回全員が参加できるとは限りません。

初任補修科を卒業してからは、それぞれが別々の警察人生を歩んでいきます。

出世する者、出世しない者、一線で活躍する者、二線で後方支援にあたる者、そして私のように退職する者だって出てきます。

みんなそれぞれの人生を歩んでいくのです。 

 

初任補修科の卒業旅行は、同期生同士の最後の思い出になるかもしれませんので、楽しんできて下さい。

 

おわりに

さて、警察体験談も初任補修科の体験談まで終わりました。

この後は、実戦実習生として現場に戻り勤務を通じて成長していくことになります。

そのまま問題なく勤務していくと「採用時教養」は終了となり、晴れて一人前の警察官として認められるようになります。

 

だいたいここまでの体験談を読むことで、警察学校に入校してから、一人前の警察官になるまでの流れをイメージできるのではないかと思います。

今後の体験談は「採用時教養の話」から「一警察官の警察人生体験談」という方向にシフトしていく予定です。

まだまだ体験談は続きますが、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

 

覚せい剤の恐ろしさを目にした話

おひさしぶりです、massanです。

今週初めに退院してから、ちょっとバタバタして更新が遅れました。スミマセン。

今回は警察・犯罪に関する単発ネタです。

  

近年の薬物事件の実態

昨今でも某歌手や元プロ野球選手の覚せい剤使用疑惑が報道されたりと、消えることのない薬物犯罪。

厚生労働省の調査による近年の薬物事件の実態は、下記のリンク先にあります。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/pamphlet_04.pdf

http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/pamphlet_04.pdf

 

この調査結果を見ると、

  • 覚せい剤違反で検挙された人数は、平成15年あたりからほぼ横ばい
  • 平成19年以降、覚せい剤事犯の再犯比率は上昇傾向
  • 大麻や危険ドラッグについての話題も近年著しく報道されたが、依然として覚せい剤により検挙された人数が圧倒的に多い

以上のことがわかります。

私が警察官として働いている間にも、覚せい剤でしょっぴかれた人間を何人か見ました。

ここからは、その中でも衝撃的だったときの話を書きます。

 

覚せい剤の恐ろしさを目にした話

犯罪の端緒

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私が機動捜査隊にいた時の話です。

深夜3時ころ、ある会社の事務所にある警備システムが作動しました。

ウチの県は、会社の警備システムが作動すると警察にも通報が入り、警察官も現場に行くようになっていました。

 

近くに車を停め事務所に進んで行くと、途中の草むらにRV車が停めてありました。

頭から突っ込んだ形で、道路にも少しはみ出ています。

無造作に停めた感じです。

会社の周りに人家はありません。

周りの事務所も明かりは全て消えています。

明らかにこのRV車が浮いた存在に見えます。

 

中をのぞいてみると、助手席になにか黒い物体が見えます。

「なんだありゃ…?」

ライトで照らしてみると…なんということでしょう。

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黒色の自動式拳銃が一丁置いてありました。

(あとから分かったのですが、これは脅しに使うためのモデルガンでした)

 

そうしていると、事務所の中から何を言っているかはわかりませんが、男の大声が聞こえてきます。

なにやらガチャンガチャンと物を倒す音も聞こえてきます。

 

頭の中で不安がよぎります。

「ヤバい奴がいるかもしれない」

身の危険を感じました。

 

意味不明な言動の男を任意同行 

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事務所の中に入ると、大男が備品や窓ガラスを壊していました。

警棒をかまえ「何をしている!」と声をかけます。

この男が泥棒目的で事務所に入ったと思っていたのですが、大男から返ってきた返事は、予想外の返事でした。 

大男「オヤジが拉致されたけん、探しとるんじゃあ…」

警察官を見ると、意味不明なことを言いながらも、急におとなしくなった大男。

事情を聞きたいから、警察署に同行してもらうと言ったところ、素直に応じました。

 

しかしどうにもこうにも話がまったくかみ合いません。

当直長が刑事課長だったので、すぐさま「ちょっと覚せい剤の反応調べてみてくれ」と指示が出ました。 

採尿検査をしたところ、尿から陽性反応が出ました。

追求すると、男は覚せい剤を打ったところまでしか覚えていないと言います。

 

まったく会話が成り立たない 

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取り調べのやりとりです。

私「それじゃあ、名前と住所から教えてください」

大男「だめだだめだだめだだめだだめだ」

私「何がダメなんですか?」

大男「あそこ見てみろ、あいつらが、電波を、送ってきてるだろ、ほら、見て、来る来る、こっち来る!!!!!」

私「???」

大男「ちょっと待って、オヤジから、電話かかってきたから!!!」

そう言うと、大男は机の上に置いていた私のノートをつかみ、メガホンのような形に丸めました。

そして片側を耳にあてて、またブツブツと話し始めます。

大男「もしもし、もしもし、あいつらが、あいつらが、きてるよそこまで」

白目になって、必死に誰かと電話をしているつもりになっています。

フーフーと激しく息をはきながら、助けて、助けてとブツブツ言っていました。

 

私「ええと、そうしたらこのノートに名前とか住所とか書いてみてもらっていい?わかる範囲でいいから、なんか自分のこと書いてみて」

大男「あああああああああ!!!!!」

私「???」

大男「あれあれ、迫ってきてる、黒いのがズルズルって、こっちに迫ってきてる!!助けて!!助けて!!」

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大男は天井と壁の継ぎ目を指差して、必死になにかが迫って来ると訴えてきます。 

どうやらこの継ぎ目から、黒色の液体のようなものがジワジワと染み出てきて、自分の体に入って来ると言いたいようです。

 

このやりとりから「覚せい剤が見せる幻覚作用」というものがよく分かりました。

覚せい剤を打った人間には、普通の人には見えないものが見えていたり、聞こえないものが聞こえているようです。

覚せい剤による影響を目の前で見ることで、薬物の恐ろしさを深く理解することができました。 

 

結局この大男は、薬の作用が落ち着くまで6時間近く無睡のまま叫び続け、落ち着いてから調書を取って通常逮捕しました。

 

出所してからも覚せい剤との戦いは続く 

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覚せい剤取締り法違反で検挙された人間は、他の犯罪で検挙された場合よりもマークされやすいです。  

覚せい剤を一度使った人間は、依存性の高さからなかなか覚せい剤を断つことができないので、再犯で検挙される可能性が高いからです。

ウチの署では、分厚いファイルに薬物で検挙されたことのある人の住所や顔写真が載ったリストがまとめてありました。

 

また覚せい剤は、自ら望んで手に入れるケースだけとは限りません。

これは別の案件ですが、暴力団が関係している風俗店で、風俗嬢が働き始めてすぐに覚せい剤を打たれ、いわゆる「シャブ漬け」状態にされているものもありました。

こうすることで、風俗店を簡単に辞めることができなくなります。

店から逃げると覚せい剤が手に入らなくなりますからね。

 

いずれにせよ、一度でも覚せい剤が体内に入ると、肉体だけでなく社会的にも元には戻りづらくなります。

もしかしたら、一生覚せい剤と共に生き、最後にはボロボロの生活と肉体になるかもしれません。  

 

おわりに  

覚せい剤は、一度その筋の関係を持ってしまうと断つのが難しい問題です。

厚生労働省や警察庁を始め、覚せい剤の所持や使用が禁止されている広報は、みなさんも一度は目にした事があるでしょう。

しかし肝心の恐ろしい部分についてはあいまいな表現も多く、あまり具体的でないことがほとんどです。

 

人によっては「そこまで知らなくてもいい」と言う人もいるでしょうが、今回の記事のような具体例を知ってもらうことで、薬物犯罪の撲滅がいかに重要な課題であるかを今一度強く感じて頂きたいです。

 

 

警察体験談 交通実習編「交通取締りと事故捜査」

【前回までのあらすじ】

刑事実習を終え、刑事の仕事を目にしたmassan。残りの交通実習では、どんなことを体験するのだろう?

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前半:交通一課での実習

交通一課ってどんなところ?

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交通一課の主な仕事は、交通取締りです。

 

交通一課が実施する取締りは、大人数で行うものが多いです。

また違反者が違反金(罰金)を納付しない場合の捜査も行います。

警察の中では、罰金などのお金が絡むので、一般人から嫌われやすい部署になるかもしれません。

(違反金は、家計や小遣いに響きますからね)

 

他にも、自動車を登録する際に必要な「車庫証明」の手続きも担当します。

また、運転免許証の住所変更も受け付けています。

 

大人数での取締りとは

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 現認係という見張り役が違反車両を確認し、車両が通過した際、停止係がそれを停止させます。

停止係が広い駐車場に誘導したあとは、待ち受けている警察官が切符を切っていきます。

長い直線道路や、交通量の多い幹線道路で行うことが多いです。

 

ネットで交通課の取締りがイメージできる図を載せているページがありました。

興味がある方はこちらのリンクもどうぞ↓  

速度取締りの方法あれこれ

 

私はとにかく交通取り締まりがニガテでした。

切符を切るときに、喜ぶ運転手さんなんかもちろんいません。

だいたいの運転手さんが沈んでいるか、怒っています。

そうした運転手さんを説得しながら切符を切るのは、自分の性には合いませんでした。

交番時代はそこそこ切符を切っていましたが、交通一課を目指すことは考えませんでした。  

 

後半:交通二課での実習

交通二課ってどんなところ?

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交通二課は、事故の捜査を行うのがメインの業務です。

主に人身事故やひき逃げ事故などの重要な事故を捜査しますが、けが人のない物損事故でも捜査をすることがあります。

・当事者が保険金目的で虚偽の申告をしていないか

・様々な条件が絡んだ事故で、事故が起きた原因はなんだったのか

・ひき逃げの場合、事故を起こした車はどんな車でどこに逃げたのか

これらの疑わしい事故や複雑な事故の場合、さまざまな観点から事故の真実を捜査します。 

 

 

事故捜査とは

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事故捜査では、こんなことを捜査します。

  • ひき逃げ事件の場合、現場に残っている車の部品や塗膜片(塗料のカケラ)から、ひき逃げを起こした車種を特定します。
  • 人身事故の場合、事故の当事者から聴取した内容に間違いがないか、実際に現場に行き、当時の状況を再現したり、ブレーキを踏んだ場所から車がぶつかった場所までの距離を測ったりします。
  • 現場に残った試料の鑑定や、目撃者の証言、当事者の供述、それらを元に作った図面などから、事故の状況を細かく分析します。
  • 運転手が刑罰に問われるような事故の場合、検察庁に送るまでの資料も作成します。

交通法令に準じた捜査が中心ですが、仕事の内容は刑事課に似ている部分が多い部署です。

 

刑事課と交通二課は、被疑者と向き合い対峙する姿勢が強い部署です。

なので、そういった仕事に興味を持っていた私は、交番時代に書いた希望調査で、毎回「刑事」と「交通二課」と記入していました。

(結果的に刑事課に引っ張ってもらえたのですが)

  

交通二課の捜査する内容を詳しく知りたい方は、以下のリンクも参照にしてみてはいかがでしょう。

alfs-inc.com

 

もうひとつリンクを貼らせてもらいます。

こちらは警察OBの方が運営している会社のHPです。

交通鑑識に関することが載っています↓

https://kanshiki.com/service/trace/現場痕跡の種類/

 

おわりに 

私の場合、交通実習は2週間という短期間で終了しました。

今はもう少し実習期間が伸びているかもしれません。

ただ実習期間の長短に関わらず、交通部門に興味がある方は、積極的に交通のことを学んでいった方がいいです。

交通部門も警察では重要な部署なので、若いうちに色々な仕事を経験し、自分の将来の可能性を広げていってください!

 

さて、今回で「職場実習生編」の体験談は終わります。

次回の流れとしては「初任補修科編」になるのですが、授業の内容は「学校編」とあまり変わらないので、

それとは少し異なる話にしようかなぁと思います。

同期生に起こった心境や意識の変化について書くかもしれません(未定ですが)。

 

それでは、今回も長文お付き合いありがとうございましたm(_ _)m

 

地域警察官の必携アイテムを紹介します

おはようございます、massanです。

今回は少し趣向を変えて(たまにはモノブログらしく)地域警察官の必携アイテムをご紹介します。

県によっては支給品になっているものもあるかもしれませんが、私の経験から「これはあって助かった」というものをチョイスしてみました。

勤務中に起こりうる場面を想像しながら、読んでみてください。

 

 

暗闇でも職務を遂行できる光を!「LEDライト」

まずは、暗闇での職務に心強い味方となる「LEDライト」です。

警察の仕事では、暗闇の中を動く場面も多いです。

夜間の職務質問、閉店した銀行やスーパー、うっそうと茂った山の中など…

光が無い場所にもたくさん行かなければなりません。

そこで必須になるのが「LEDライト」です。

私は「手持ちタイプ」と「クリップタイプ」の2種類のものを携帯しておりました。

 

手持ちタイプ 

手持ちタイプの場合、機能面で比較する点は、明るさ(ルーメン数)連続点灯時間です。

ルーメン数が大きいほど明るくなりますが、だいたい100〜500ルーメンあれば業務には十分だと思います。

700〜1000ルーメン級のかなり明るいモデルもありますが、本体の価格も高くなりますし、連続点灯時間も短いものが多くなります。

コストパフォーマンスも効率も、あまり良くありません。

 

私がオススメするのは、以下の機種です。 

【Amazon.co.jp限定】ジェントス LED 懐中電灯 【明るさ150ルーメン/実用点灯10時間/防滴】 閃 325 SG-325
 

ジェントス閃(せん)シリーズは、最大100〜200ルーメンの明るさを持ち、連続点灯時間も最大10時間程度のものが多いです。

夜間の警らで使用を繰り返した場合、だいたい2ヶ月くらいは持つと思います。

また、このモデルはコンパクトなサイズになっているので、耐刃防護衣のポケットにもスッポリ収まります。

使いたい時にもサッと取り出すことができ、大変便利です。

 

閃シリーズよりも、もう少し広く遠い範囲に光が欲しい場合、400ルーメンくらいのモデルがオススメです。

400ルーメンくらいのモデルなら、腰から下げてもそこまで邪魔になりません。

 

700〜1000ルーメンのモデルになると、価格や連続点灯時間の他に、サイズも大きくなってきます。

あまり大きいモデルだと、パトカーを乗り降りする際、シートに引っかかります

 

以上のことを勘案しても、100〜500ルーメンのモデルがオススメです。

 

クリップタイプ

クリップタイプのLEDライトは、暗い場所で職務質問をする際、手元を照らしてくれます。

両手がフリーなので、手帳や備忘録への書き込みがとてもラクです。

最近は支給品で、耐刃防護衣の肩部分に取り付けできる懐中電灯もあるようです。

しかし、個人的にあの懐中電灯は「重そうだなぁ」と見るたびに感じます。

そこで、私も含め多くの警察官が愛用していたクリップタイプのLEDライトを紹介します。 

 

TRUSCO LED クリップライト(LED3球)TLC321N

TRUSCO LED クリップライト(LED3球)TLC321N

 

トラスコのLEDライトは周りでの保有率も高かったです。

耐刃防護衣の肩紐にしっかり挟むことができ、職務質問でメモを取るのに十分な明かりを作ってくれます。

 

パナソニック LEDクリップライト  ブラック BF-AF20P-K

パナソニック LEDクリップライト ブラック BF-AF20P-K

 

パナソニックもクリップタイプのライトを発売しているようです。

メーカーHPを見ると4色もカラーがありました。

 

クリップタイプのLEDライトは、遠くではなく、手元を照らすのが目的です。

なので、あまり高価なモデルでなくても大丈夫です。

性能も似たりよったりなので、ルーメン数もそこまで気にしなくていいと思います。

 

ただし、クリップとライトの間がフレキシブルに動くタイプを選んだ方が良いです。

フレキシブルに動かないと、照らしたい方向を調整できず、思うようにメモが取れないこともあります。 

 

警らの必需品、備忘録!

普段使いの大きめ備忘録

普段勤務している警察官の方には言うまでもないですが、備忘録は必需品です。

ノートが支給品かどうかは県によって違うでしょうが、AmazonではB5ノートの5冊パックが414円でした。(1冊あたり83円)

定期便で購入すると373円になるようです。(1冊あたり75円)

まぁ、2000円以上の買い物でないと配送料もかかりますし、わざわざ通販でノートを買うのは手間かもしれませんけど… 

コクヨ キャンパスノート 5冊パック 5色アソート B5 A罫 30枚 ノ-3CAX5

コクヨ キャンパスノート 5冊パック 5色アソート B5 A罫 30枚 ノ-3CAX5

 

 

それよりも本命は、こちらの画板です↓  

セキセイ クリップボード クリップファイル 発泡美人 A4-E ブラック FB-2016

セキセイ クリップボード クリップファイル 発泡美人 A4-E ブラック FB-2016

 

警察の業務で最も使いやすいのは、このフリップ式になっている画板ではないでしょうか。

フリップの無い画板だと、大事な書類が飛んでいく恐れがあります。

なにより、個人情報の取り扱いも多いので人目に触れる状態も良くありません。

Amazonで取り扱っているこちらのセキセイクリップボードは、新品で473円でした。

色も8色あり、内ポケットもあるので便利です。 

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写真を見ても、そこそこ厚みがあり、使いやすそうです。

 

いざという時の小さめ備忘録

普段のメモは大きい備忘録にしていましたが、私はもう一冊小さい備忘録も持っていました。

A7サイズのノートです。 

 

1.まず、穴あけパンチでノートに穴を作ります。

2.そこに紐を通します。

3.耐刃防護衣のポケットを開けると小さな紐の輪っかがあるので、この輪っかにノートに通した紐をくくります。

4.携帯型のミニ備忘録のできあがりです。

 

ミニ備忘録はスペースが少ないのであまりたくさんのことは書けません。

しかし、手ぶらで車を降りてもすぐに事情聴取できる体勢に移れます。

私はかなり重宝していました。

Amazonだと5冊セットで435円でした。 

 

男の汗に…ペーパー洗顔! 

泊まり勤務だと、シャワーを浴びることはなかなか難しいと思います。

私の県の場合、よっぽど汚れたとき以外、勤務でシャワーを浴びることはありませんでした。

それでも勤務中は汗もかきますし、だんだん油ぎってきます。

少しでも気持ちをリフレッシュしたい人に、ペーパー洗顔は必須アイテムです。

GATSBY (ギャツビー) フェイシャルペーパー アイスタイプ <徳用タイプ> 42枚入

GATSBY (ギャツビー) フェイシャルペーパー アイスタイプ <徳用タイプ> 42枚入

 

Amazonで323円ですが、この手の消耗品は薬局もコンビニもネットも、大差ありませんね。

私が好きなのはこの冷感タイプです。

ヒンヤリするので、リフレッシュ効果が一番高いような気がします(体感)

 

警察官の腕時計でダントツ人気はG-SHOCK 

時計が趣味の警察官も多いので、一概にこれがいいとは言えませんが、

地域警察官で保有率が多い腕時計はG-SHOCKでした。

中でもオススメは、シンプルに時間が分かるタイプです。 

[カシオ]casio G-SHOCK BASIC FIRST TYPE DW-5600E-1V メンズ 【並行輸入品】

[カシオ]casio G-SHOCK BASIC FIRST TYPE DW-5600E-1V メンズ 【並行輸入品】

 

警察業務では、一瞬で時間が分からないといけない場面が多いです。

逮捕時刻や現認時刻などです。

アナログ時計だと一瞬で何時何分というのが分かりづらい時もあります。

デジタルも時刻がずれていることはありますが、カシオのデジタル時計は精度が高いので激しく時刻がずれることはそうそうありません。 

バックライトも備えており、電池の持ちもいいです。

余裕のある方は、電波ソーラーなどのモデルも検討してみるといいかもしれません。

見た目にこだわらなければ、値段もリーズナブルで機能も十分な「チープカシオ」という選択肢もありますよ!

個人的にはかなりオススメです。 

残念ながらバンドが少し短めなので、腕の太い方にはあまり向いていません。

  

替えの靴下は持っておいた方がいい! 

靴下は、かなり重要なアイテムになります。

警察官たるもの、足元が悪くても行かなければならない場面があります。

また、自分の家では考えられないような、まったく掃除していない家に上がったりすることもあります。

そうでなくとも、24時間勤務でずっと同じ靴下はイヤだという人も多いです。

黒色のハイソックスは、今やどこでもリーズナブルな値段でまとめ買いできます。

予備は常に持っておきましょう。

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

各々の方が何度か勤務を重ねるうちに「あれがあったら勤務がもっと便利だなぁ」と考えるようになるでしょう。

今回紹介したもの以外にも、さまざまな便利アイテムがあります。

ここに書かれているのはほんの一部ですので、先輩方が持っているアイテムを研究したりして、今後の勤務に役立つ工夫をしてもらえたらと思います。

 

ただし、あまり逸脱したデザインの道具を揃えると、上司から注意を受ける元になりかねません。

私の周りには、派手なカラー(蛍光イエロー)のライトを持っていて、上司に注意された警察官もいました。

(最近は蛍光カラーの製品も増えたので、あまりうるさくは言われなくなったかもしれません)

 

地域警察官は、誰もが馴染みのある制服姿で「見せる活動」をするのも大事な仕事です。

節度のある範囲で工夫して頂きますよう、よろしくお願いしますm(_ _)m

 

ブラック企業体験談「Sコンサルタントとの闘い②」

massanです。

ブラック企業体験談「Sコンサルタントとの闘い」第2話です。

前回の記事はこちらからどうぞ↓

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今回は、先輩社員に会社のことを色々聞くのですが…これが思ったよりひどかったという話です。

 

 

少しずつ分かる会社の中身

オリエンテーションで起こった論争

オリエンテーションの後半から、私より半年早く入社した中途採用の社員が2名参加するようになりました。 

「会長による社訓」の時間からです。

 

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会長は歳が70近いおじいさんでした。

 

いざ始まると、社訓というより会長が言いたいことをひたすら喋る時間でした。

その中でこんな話が出てきます。

「今の社員は、昔と違って利口になってきてな〜。なかなか言うことを聞いてくれなくなったわい。」

 

それを聞いて、半年早く入社したRさんがこう問います。

「会長、それってつまり、昔は社員がバカだから扱いやすかったって意味ですよね?会長は普段から、そういう風にしか社員を見てないんですか?」

 

会長は「ちがうちがう、そういう意味じゃないんだが、」と答えますが、

Rさんは「じゃあどういう意味か説明してくださいよ」と更に反論します。

 

私はRさんの隣でこう思いました。

「なんだこの会社…」

 

半年前に入社した社員が既に会社をけなしまくっている

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休憩時間にRさんから話しかけられます。

Rさん「オマエ、なんでこの会社受けたの?」

「建設関係の資格を持ってて、この会社を選びました。うちの県ではそこそこ有名な会社でしたので。僕の先輩も一時期この会社にいたって聞いてましたし」

 

前回話していませんでしたが、この会社には私の先輩(女性)も一時期勤めていました。

その先輩は寿退社し、今は別の県に引っ越ししたのですが、私が入社前に会社の評判を聞いたところ

先輩「そんなに変な会社じゃなかったから、大丈夫だよ」

と言っていました。

採用前にこの一言を聞いたことで、入社後も大丈夫だろうと安心していたところはあります。

 

Rさん「それはオマエ、会社の分析が全然足りてねぇよ。もっときちんと就活しとくべきだったな」

「なんでですか?」

Rさん「この会社はなぁ、幹部に気持ちのいい挨拶ができるかできないかでボーナスの査定が変わるような会社だぞ。幹部の気分で回ってるような、テキトーな会社なんだよ。」

 

私より半年早く入った人が、もうこのけなしようです。

Rさんは多少愚痴っぽい性格の人でした。

しかし、会社に対するこの散々なけなし方は、単に愚痴りたいから愚痴っているというわけではなさそうでした。

 

測量課長から語られる過去のストーリー

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Rさんから会社に対する愚痴を聞き、一週間ほど経ったころ。

測量課の課長Fさん(40代中盤くらい)と喫煙所で一緒になった時、この会社の不思議なストーリーを聞きました。

 

Fさん「設計課は毎年人が辞めていくんだよ」

「え、そうなんですか?」

Fさん「設計課長が大卒の人間をとにかく嫌っていてね。大卒コンプレックスっていうのかな。それで大卒の人間が設計課に配属されると、無茶苦茶な扱い方をする」

「それで、どうなるんですか?」

Fさん「みんな一年以内に辞めていってるね」

「それじゃあ、人が全然育ってないじゃないですか。それでこの会社の設計部は回ってるんですか?」

Fさん「設計課長が下請けやらも使ってうまいこと回すからね。 人を必要と感じてないみたい。だからもう何年も設計課長とヒラの2人だけで設計を回してるよ」

 

設計課長ができすぎる人なのか、会社も設計課長に文句が言えず、やりたい放題の状態のようです。

 

Fさん「昔は設計課も、15人くらいはいたんだけどねぇ」

「ええ」

Fさん「あるときその頃の設計のトップが、今の会長と大げんかしたのさ。それで設計のトップがほとんどの人を連れて辞めちゃった。残ったのが今の設計課長のMさんだけだったんだよ」

「なるほど」

Fさん「会長も残ってくれたMさんをたいそうかわいがってね。それが何年も続いて、Mさんが天狗になっちゃった。その結果が今の設計課なんだよ」

「そうだったんですね…ちなみに私も大卒なんですが、やっぱりMさんから良く思われないんでしょうか?」

Fさん例外なく嫌われて、追い出される気がするなぁ。会社もそれは見越しての採用かもしれないよ

 

なんということでしょう。

設計課の経緯を聞き、ますますモチベーションが下がる私でした。 

 

とある社員から語られる社長就任劇

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他の社員Aさんから、社長が就任したときの話を聞く機会がありました。

 

Aさん「社長は一流大学の建設学科を卒業したあと、T大って会社の設計部で修行してたんだ。ゆくゆくは実家であるこの会社を継ぐための武者修行だね」

「大きい会社ですね」

Aさん「だけどT大を5年も勤めないうちに、実家に一本の電話があったらしい。」

「どんな電話ですか?」

Aさん「社長が泣きながら「会社の中でいじめられている。もう実家に帰りたい」って電話だったらしい」

「そ、そうなんですか。それでどうなったんですか?」

Aさん「そのころの社長(今の会長)は、まだ修行が足りない、我慢しろって言ったらしい。だけど、常務(社長の母親)が「そんなにいじめられているなら、実家に帰って来なさい。社長にしてあげるから」って言ったみたい」

「え?じゃあ社長に就任したのって30代くらいの時ですか?」

Aさん「そういうこと。社長に就任してからは、朝まで飲んでて遅刻したり、同業者の会合にも遅刻したり、なんの仕事してるかよく分からなかったり、本当に社長の品格があるか謎だな」

 

これを聞いて、面接のときに感じた「この社長は大丈夫か」という疑問が、

「この社長は大丈夫じゃなさそうだ」という思いに変わりました。

 

使い捨てのような採用が続いている事実

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毎年新卒や中途採用が1〜3人入社するようですが、あまり人が育っておらず、若手で長い人でも入社3年目でした。

だいたいの人が入社3年以内に去る状態が続いているようです。

しかも設計課に入った場合は、1年以内で退職しています。

 

今まで短期で退職する人のパターンとして、次のような特徴があるそうです。

  • 会社に不満を持ちながらも、欠勤や遅刻などもなく、一見問題なく見える。
  • 退職一週間前くらいになり、突然総務課への出入りが激しくなる。
  • ある日突然いなくなる。机の私物などはそのまま蒸発することが多い。

 

もう少し後の話になりますが、弁護士さんに聞いたところ、短期で退職するパターンが続いている会社は「行政から支給される人材採用に伴う補助金 」を目的としている場合が多いとのことでした。

 

人材が必要なわけではないのです。

採用実績を作って補助金が欲しいのです。

 

Sコンサルタントも、もれなくこのパターンに入っていると思います。

 

 

そして設計課の中で謎の扱いが始まる

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そうこうしていると、設計課の中で私に対する謎の扱いが始まります。

忙しい時期でもないのに、仕事が与えられません。

こちらから設計課長に「なにかできる仕事は無いですか?」と聞きますが、

設計課長からは一言「無いなぁ」で終わります。

これの繰り返しです。

 

仕方なく設計に関する図書を読んで自習するのですが、こういう時だけは設計課長が話しかけて来ます。

設計課長「そんな勉強しても、どうしようもないけどなぁ」

 

課長に仕事が無いか聞き、 無いので勉強する。

この繰り返しの毎日が2ヶ月半続きました。

このやりとり以外は、設計課長から話しかけられることは一切ありませんでした。

仕事も、課長の隣席にいるヒラの人に手伝いを依頼して終わりです。

 

私にはまったく仕事が回って来ません。

求めても、与えてもらえません。

 

うーん、こりゃあ辞める人が続出するはずだわ…

 

しかし、負けず嫌いな私は、それでも居座り続けます。

こちとら嫁子供もおりましたので、お金を家に持って帰らなけれななりません。

 

入社から2ヶ月半経った6月なかば。

この状況を見かねた他の社員さんから、声がかかりました。

「ちょっと私から設計課長に聞いてみるわ。この状況は、どういうことですかって」

 

(つづく)