元刑事が書くデジモノブログ

警察歴7年の元刑事が、警察体験談からデジモノレビューまでやってます!

偽Appleからのメールにご用心!私に来ていたメールは本物か、偽物か?

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こんばんは、massanです。

今日は、前回の記事の続きになる話です。

 

前回こんな記事を書いたのですが…

www.motokeizi.com

私の古いAppleIDに、「ファミリー共有」された通知や、Appleからの覚えのない領収書が届いた、という話でした。

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このスネークさんみたいなアイコンのゲームに課金がされたようです。

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私は基本無料系のゲームはまったくやっていないので、この領収書にもまったく心当たりがありません。 

このIDで使っていたクレカはかなり昔に解約したので、実害を受けることはないと思います。

しかし、見ず知らずのアカウントと「ファミリー共有」され、そのアカウントのクレカが使われているようだったので、

このときは一応警察に相談しました。

 

これが前回までのあらすじです。

  

最近のITニュースに似たケースの話が載っている

警察に相談した翌日だったと思います。

IT系ニュースサイトに、Appleそっくりに作った偽メールが出回っている、という記事が載っていました。

 

ソースはこちら↓

www.appbank.net

 

AppBankさんの記事です。

他にもいくつかのIT系ニュースで記事になっています。

以前から偽メールの話はあったのですが、今年の7月に入ってからまた急増しているようです。

 

 

自分に届いたメールの送信元を確認

さて、そんな話が出てきたならば「わしに届いたやつはどうなんじゃ」ということで。

メールの送信元を今一度見てみることにします。

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これまでのネットに上げられた例を見ると、送信元がいかにも偽物くさいアドレスの場合が多いようです。

しかし、私に来ているメールは「id.apple.com」など。

Apple公式の質問板にも「きちんとappleの名前が入っていれば、それは本物」という書き込みまでありました。

(けっこう前の書き込みでしたけど)

 

うーん、やっぱりこれは本当にアカウントが不正アクセスされてるんじゃなかろうか…

 

と思った、その時でした。

他のブロガーさんで、私とまったく同じケースの方を見つけました。

以下、記事のリンクです。

 

アップルからの偽領収書メール – オフィス フレイド ~Office Flayd~

 

記事の内容は2017年の4月。

うーん、時期も近い。

やはり巧妙に似せたフィッシングメールの可能性も否定できないようです…

 

まとめ

前回の記事でも書きましたが、この手のメールが来たら以下の手順を踏んだ方がよいとのことです。

  • 不正にアクセスされた疑いがあれば、パスワードや秘密の質問をただちに変更する。ただしこれだけでは十分な対策ではないので、可能であればAppleID自体を別のメールアドレスに変更する。(Appleサポートからアドバイスされたこと)
  • 実害が発生した場合は、警察に被害の相談をする。(Appleサポートより)
  • 2ファクタ認証を導入する。(警察より)

Appleのヘルプにも、偽メールに関するページがありました。

こちらもご参考ください。

support.apple.com

 

本当はこんなこと起きてほしくないので、旧AppleIDは削除したいところなんですが…

原則IDを削除することはできないようです。

 

私に来たメールの真偽ははっきりしませんが、できる対策は打ったので、

あとはこれ以上やっかいごとが起きないことを祈るばかりです、トホホ(;´Д`A

 

元刑事、不正アクセスの被害に遭うの巻

ご無沙汰してます。massanです。

6月は多忙を極め、まったくブログが書けませんでした…スミマセン。

そろそろ落ち着きそうなので、不定期ですがちょこちょこ書いていきます。

 

実は最近、私のAppleIDが不正アクセスされ、よくわからないことに名前が使われていることが判明しました。

今日はその件について書いていきます。

 

 

元刑事、不正アクセスの被害に遭うの巻

AppleIDと「ファミリー共有」について

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最初に今回の話のキモになる、AppleIDと「ファミリー共有」について、

少し説明させてもらいます。

iPhoneを持っている方ならご存知だと思いますが、

iCloudやAppStoreなどのAppleのサービスを利用するには、

Appleのアカウントを作らなければなりません。

これがAppleIDです。

 

このAppleIDを、親と子供が作っていたとします。

子供が有料アプリや音楽などを購入したいけど支払う方法がない場合、

親のAppleIDと「ファミリー共有」の関係にすることで、

親のクレジットカード情報を通じ支払いをすることができます。

(なお子供が好き勝手にクレジットカードを使わないように、使う都度親のアカウントに許可を伺う設定もできるようです)

 

「ファミリー共有」は親と子供の関係でなくても可能です。

大人同士でも互いに了承があれば、「ファミリー共有」の関係を築くことができます。 

 

6〜7年前に作ったAppleIDを放置していたところ

さて、話を本題に戻します。

 

私が初めてiPhoneを買った6〜7年前、今とは違うAppleIDを作ってそれを使用していました。

このときのIDは、Yahoo!メールのアドレスを基にして作りました。

 

その後機種変更でAndroidの機種にしたため、このときに作ったAppleIDは使わなくなりました。

 

今は再びiPhoneを使っていますが、新しいIDで運用しています。

 

ここ何年かYahoo!メールも使っておらず、通知もオフにしていました。

しかし昨日Yahoo!メールをふと起動してみたところ、えらいことになっていました。

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Appleから大量のメールが届いているではありませんか。

中身をよく見てみると、

 

タイトル「パスワードがリセットされました」

いや頼んでないし

 

タイトル「iPhone5c上でアクセスされています」

iPhone5c持ってないんですけど

 

タイトル「ファミリー共有へようこそ」

おいおいおい

 

メールはまだ続きます。

 

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全然しらない人のIDと僕の旧IDが、やたらめったら「ファミリー共有」状態にされては切り離され…を繰り返してます。

僕「なんじゃこりゃ…」

そしてこれらのメールの最後には、5通のAppleからの領収書が送られていました。

 

よくわからん中華ゲームに課金されまくる 

5通の領収書はどれも携帯ゲームに関する領収書になっていました。

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「インベーション,24000Diamonds」

なんかゲーム内のマネーかなんかを買ってるみたいです。

どうみても課金です、ほんとうに(略)

 

この5件の領収書をすべて足すと、総額で3万円ちょっとの被害にあっていることになりました。

金額的に「ものすごい」というほどではありませんが…それでもひどいです。

 

ちなみに僕は携帯ゲームをまったくやらないので、この件に心当たりはありません。

「インベーション」うーん、しらんなぁ…

なんかゲームの絵柄もメタルギアのパクリみたいな絵

調べてみたら外人が大好きなタワーディフェンスゲームのようです。

限りなく中華ゲー臭がします。

 

警察時代の同期に相談し、警察署へ…

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で、私が旧IDで登録していたクレジットカードはすでに破棄してこの世に存在しないので、おそらく僕自身の口座とかからは何の被害もないと思います(たぶん)

しかし見ず知らずの人が「ファミリー共有」で紐づけられていたり、その人たちのクレカが使われている状況から、はたから見たら「僕が他人のクレカを使った」ように見えるのです。

さすがに犯罪者扱いされるのはまずいので、警察時代の同期に電話で相談してみました。

 

僕「実はかくかくしかじか

同期「サイバー犯罪ってやつですなぁ。警察署に行って相談しといたほうがいいよ。なんかあったときのために」

僕「マジすか…了解、ありがとう」

 

というわけで、近くの警察署に相談に行くことになりました。 

  

まとめ:2ファクタ認証を使いましょう

警察に相談したところ、サイバー犯罪専門員という方から色々助言をいただきました。

まとめると、

  • 事情はわかったので、なにか次の動きがあったら逐次連絡をしてほしい。
  • 実害が発生した場合は、正式な被害届を作成するので、そのときのためにメールなどの画面はスクリーンショットで保存しておいてほしい。
  • 悪用されたアカウントはパスワードを変えるだけでなく、2ファクタ認証に切り替えておくこと。 

などです。

2ファクタ認証はAppleIDだけでなく、Yahoo!アカウントやgoogleアカウントなどにも近年採用されています。

アカウントに紐づけるメールアドレスを2個以上登録することで、2段階の本人確認が可能になるものです。

 

インターネットに慣れた方なら問題ありませんが、いちおう参考までにいくつかページのリンクを貼らせてもらいます。

support.apple.com

support.google.com

gootara.org

 

主流になっているサービスには、だいたい2ファクタ認証が導入されています。

安全のためにも、今一度自分のアカウントは大丈夫か、確認しておきましょう。

 

それでは、またお会いしましょうノシ

警察の仕事が向いている人

はじめに

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今回のタイトルは、警察の仕事が向いている人です。

その記事を書いている私は、警察を辞めた人です。

 

現に警察の仕事を続けている人がこういう記事を書くのが、一番信憑性に高いものになるでしょう。

しかし現職で働いている限りは、SNSでの投稿はなかなかできないと思います。

 

そこで既に退職してはいるのですが、自分の周りにいた職員の方を通じて感じたことを、今回の記事にしたいと思います。

ただし、ここで書いているのはあくまで個人的な考えや体験に基づくものなので、全ての警察がこうとも限りません。

これから警察官を目指す方は、参考程度にお読みください。

 

警察官の仕事が向いている人

体力に自信がある人

警察官の仕事は、体力がないとできないことが多いです。

24時間勤務もありますし、訓練で登山や救助活動もあります。

捜査では県外への出張や山中の捜索などもあります。

またどこの課に行っても、膨大な書類の処理が待っています。

機動隊などはほぼ毎日訓練で、正に体力勝負です。

どの部門に行っても「体が資本」な仕事が多い職種なので、体力は必要です。

 

体育会系のノリに付いていける人

警察で要求される体育会系のノリとは、高校の部活動に近いレベルです。

もっと具体的に言うと、野球部やサッカー部など上級生と下級生の上下関係がしっかりしている組織に作りが似ています。

顧問の先生や先輩が言ったことは絶対のように、幹部や上司・先輩が言ったことは絶対です。

パシリにされることもあるでしょう。

世間一般では想像できないレベルでネタにされたりバカにされることもあると思います。

仕事ができなかった場合の叱責が、グサッと突き刺さるような言い方の人もいます。

人によってはとことん突き落としてくる人もいるので、このノリに慣れない人だと叱責がきっかけで病気や退職に踏み切ることもあるようです。

 

これらに耐えられる忍耐があるか、逆に重く受け止め過ぎずさらっと流せる人の方が良いと思います。

 

 

血やグロにある程度耐性のある人

警察の仕事では、血やグロに関連した現場に立ち会うことがあります。

捜査部門では、変死の現場に行くことが多いので場合によっては血まみれの現場も見ることになるでしょう。

交通部門では、悲惨な交通事故の現場に行くことだってあります。

普段の生活でこのような光景を目にする人はあまりいないので、「新人でありながらまったく問題がない」という人の方が少ないです。

ある程度の現場の数をこなすと、人間慣れる生き物なのであまり動じなくなります。

しかし、人によっては耐性がまったく付かない人もいます。

生理的に血を見たりするのが受け付けられない人は、警察の仕事は避けた方がいいでしょう。

警察官である以上、血を見ることは必ずあります。

 

緊張感に耐えられる人

ジェットコースターやスピードの出る乗り物にワクワクしますか?

もし「まったくダメ」という人なら、警察の仕事には不向きかもしれません。

警察の現場では、緊張感が張り詰めた現場が多々あります。

人の命がかかっている場面や、犯人を必死で追跡する場面など、ピリピリしたある種の緊張感が付いてきます。

こうした現場でも機転を利かせ、立ち回りができる人間でないと、警察の仕事は厳しいです。

まったりした雰囲気や、ゆるい雰囲気などとはあまり縁のない世界なので、このあたりも考慮しておいた方がいいです。 

  

精神的にかなりタフネスな人 

ここでいう「タフネス」の意味は、上司から怒られてもへこたれないという意味ではありません。

ここでの「タフネス」は、人間という生き物の汚い部分を散々見ることになるが、それでもタフでいられる能力を指します。

 

実を言うと、私が警察官を辞めた理由はこれです。

私は体育会系のノリにも付いていけるクチでしたし、体力もある方でした。

仕事についても、できることが増えてきて問題なく警察人生を過ごしていたと思います。

しかし、とある事件がきっかけで極度の人間不信に陥ってしまいました。 

詳しくは書けませんが、人間の痛みが分かるのは人間しかいませんが、人間にとって一番恐ろしいのも人間だと言うことがよく分かりました。

個人的な見解ではあるのですが、性格が優しすぎる人はできれば警察官にならない方がいいと思います。

 

おわりに

いかがだったでしょうか。

警察に対して少しネガティブな印象を持った方もいらっしゃるのではないかと思います。

しかし、どこの業界に行っても、それぞれの厳しさがあるものです。

今回の記事を読んで「これくらいなら俺にもできるだろう」と思う人もいれば、

「僕には絶対できないな」と思い人だっているでしょう。

末長く仕事を続けていくためにも、将来警察官を考えている人はこの記事を参考にし、自分の理想とのギャップについて今一度考え、自分の進む道を選んでもらえればと思います。 

 

警察体験談 初任補修科編「同期生の間で意識の差が生まれる…!」

【前回までのあらすじ】

3ヶ月の職場実習が終わり、再び警察学校に戻ってきたmassan。

初任補修科生として警察学校に戻ってきたが、予想外の出来事が待っていた。

www.motokeizi.com

 

初任補修科がスタート!

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職場実習が終了すると、初任補修科生として再び警察学校に入校するよう辞令が出ます。

 

一時的に学校生活に戻ることになりますが、初任補修科は初任科の時のような理不尽さはありません。

具体的には、下記のようなところが異なります。

  • 教官が理不尽な怒り方をしなくなる。最初の訓練期間を経て一度現場にも出ている身なので、一人の巡査として扱ってくれるようになる。
  • 放課後の外出や週末の外泊がしやすくなっている。(ペナルティによる外出禁止などが少ない)また自分の車を校内に乗り入れできる場合、外泊のときに公共機関を使わなくてもよい。
  • 初任科のときのような「原則走って移動」や「必ず止まって挨拶」などの細かい指導があまりない。気張らず校内を移動できる。
  • 初任科生が同時期に入校している場合、細かい仕事は初任科生にまかせられる(教官が「それは初任科生の仕事だからやらなくてもいい」と言ってくれる)

県警によって多少異なるかもしれませんが、これらの変化が見られます。

 

私一人の感想を書いても信ぴょう性があまり無いので、ネットでこの手の話題を書いている方がいないか探してみました。

すると、私よりずっと警察人生が長かった方が、同様のことを書いているのが見つかりました。

こちらのリンクです↓

cbx1000z.at.webry.info

 

 

同期生一人一人が土産話を持ってくる

「俺はこんなことをした」「俺なんかこんなことまでした」の嵐

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初任補修科では同期生同士が3ヶ月ぶりに顔を合わせます。

半年以上も共に過ごした同期生なので、会えばすぐ意気投合します。

再開できた喜びと、現場での土産話に花が咲きます。

 

A「俺は窃盗犯の現行犯逮捕させてもらったぞ」

B「俺なんか公務執行妨害の現行犯逮捕をしたぞ」

C「俺は供述調書をけっこう取らせてもらったな〜」

 

こんな風に、みんなが現場の体験談を嬉しそうに話し合います。

警察官は一般の人が立ち入れない現場に行くので、初めて体験した現場の空気に高揚する生徒も少なくないです。

かくいう私も、自分の土産話を同期生にベラベラ話していたと思います。 

 

 

初任科では落ちこぼれだった生徒が現場から帰るとピカイチに

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自分も含めてですが、初任科時代は勉強に着いていけなかった生徒が、初任補修科ではメキメキと頭角を表すケースが多いです。

以前の記事でも書きましたが、法学系の学校に通った生徒でないと、刑法や刑事訴訟法の話はさっぱり分かりません。

初任科時代は、条文を覚えるので精一杯で、成績にはなかなか繋がらないことが多々あります。

 

しかし一度卒業して現場に出ると、何が起こっていて、どの法律をもって、どうやって対処するのか、具体的に体験することになります。

この体験を初任科時代の学習とリンクできると、警察の仕事がかなり面白くなります。

リンクできた生徒は、初任補修科で戻ってきてから理解力がうなぎのぼりです。

ちなみに私の初任科時代の成績は後ろから数えた方が早かったですが、初任補修科ではトップ3に食い込むほど力をつけました。

初任補習科での大逆転も十分可能です。

 

一方現場の雰囲気になじめず暗い表情の者も

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その一方で、現場から帰ってきてモチベーションが大きく下がった生徒もいました。

ある生徒は、初任科時代の成績はそこそこ良く、やる気も充実していました。

しかし卒業後に配属された交番で、警ら中に居眠りしてしまったことから、指導員さんに叱られてしまいます。

その後もウマが合わず、本人のモチベーションもどんどん下がり、初任補修科入校時はかなりゲッソリした顔つきでした。

 

結局この生徒は初任補修科でもモチベーションを回復することができず、現場に戻ることになります。

そして初任補修科を卒業して2ヶ月後、自ら退職願を出したと聞きました。

今は県外で金融系の仕事をしているようです。 

 

現場での復習も兼ねて2〜3ヶ月訓練をする

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さて、初任補修科で学ぶことは、初任科の授業より少し専門的になります。

生徒は一度現場を体験してきているので、初任補修科ではより実務で使える知識や技術を学ぶことになります。

初任科よりも入校期間が短いので、授業内容も濃縮されています。

聞き漏らしがないように、しっかりと授業に取り組みましょう。

 

また、現場で分からなかったことは、この機会にどんどん聞いておいたほうが良いです。

初任補修科を卒業したあと、配属される交番が変わってしまったり、指導員さんが変わってしまうことはしょっちゅうあります。

職場実習では丁寧に教えてくれる指導員さんに当たっても、初任補修科卒業後も同じ指導員さんの元で勤務できるとは限りません。

今度は定年間際の、あまりやる気のない人とペアに…なんてケースも十分考えられます。

そうなると何か事案があった場合、あなたが主体になって動かなければなりません。 

 

いずれは独り立ちしなければならないですから、分からないことを分からないままにしておかず、意欲をもってどんどん知識を吸収するようにしましょう。

 

卒業旅行は最後の思い出になるかもしれない

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2〜3ヶ月の初任補修科は、職場実習よりももっと早く終わります。

はっきり言って、私も初任補修科で何をしたのか、あまり記憶にありません…

(それくらいハイスピードで時が流れます)

 

そして初任補習科の最後には、初任科と同様卒業旅行があります。

この卒業旅行が、同期生同士が集まる最後の機会になるかもしれません。

同期生会が定期的にあるかもしれませんが、それも毎回全員が参加できるとは限りません。

初任補修科を卒業してからは、それぞれが別々の警察人生を歩んでいきます。

出世する者、出世しない者、一線で活躍する者、二線で後方支援にあたる者、そして私のように退職する者だって出てきます。

みんなそれぞれの人生を歩んでいくのです。 

 

初任補修科の卒業旅行は、同期生同士の最後の思い出になるかもしれませんので、楽しんできて下さい。

 

おわりに

さて、警察体験談も初任補修科の体験談まで終わりました。

この後は、実戦実習生として現場に戻り勤務を通じて成長していくことになります。

そのまま問題なく勤務していくと「採用時教養」は終了となり、晴れて一人前の警察官として認められるようになります。

 

だいたいここまでの体験談を読むことで、警察学校に入校してから、一人前の警察官になるまでの流れをイメージできるのではないかと思います。

今後の体験談は「採用時教養の話」から「一警察官の警察人生体験談」という方向にシフトしていく予定です。

まだまだ体験談は続きますが、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

 

覚せい剤の恐ろしさを目にした話

おひさしぶりです、massanです。

今週初めに退院してから、ちょっとバタバタして更新が遅れました。スミマセン。

今回は警察・犯罪に関する単発ネタです。

  

近年の薬物事件の実態

昨今でも某歌手や元プロ野球選手の覚せい剤使用疑惑が報道されたりと、消えることのない薬物犯罪。

厚生労働省の調査による近年の薬物事件の実態は、下記のリンク先にあります。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/pamphlet_04.pdf

http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakubuturanyou/dl/pamphlet_04.pdf

 

この調査結果を見ると、

  • 覚せい剤違反で検挙された人数は、平成15年あたりからほぼ横ばい
  • 平成19年以降、覚せい剤事犯の再犯比率は上昇傾向
  • 大麻や危険ドラッグについての話題も近年著しく報道されたが、依然として覚せい剤により検挙された人数が圧倒的に多い

以上のことがわかります。

私が警察官として働いている間にも、覚せい剤でしょっぴかれた人間を何人か見ました。

ここからは、その中でも衝撃的だったときの話を書きます。

 

覚せい剤の恐ろしさを目にした話

犯罪の端緒

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私が機動捜査隊にいた時の話です。

深夜3時ころ、ある会社の事務所にある警備システムが作動しました。

ウチの県は、会社の警備システムが作動すると警察にも通報が入り、警察官も現場に行くようになっていました。

 

近くに車を停め事務所に進んで行くと、途中の草むらにRV車が停めてありました。

頭から突っ込んだ形で、道路にも少しはみ出ています。

無造作に停めた感じです。

会社の周りに人家はありません。

周りの事務所も明かりは全て消えています。

明らかにこのRV車が浮いた存在に見えます。

 

中をのぞいてみると、助手席になにか黒い物体が見えます。

「なんだありゃ…?」

ライトで照らしてみると…なんということでしょう。

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黒色の自動式拳銃が一丁置いてありました。

(あとから分かったのですが、これは脅しに使うためのモデルガンでした)

 

そうしていると、事務所の中から何を言っているかはわかりませんが、男の大声が聞こえてきます。

なにやらガチャンガチャンと物を倒す音も聞こえてきます。

 

頭の中で不安がよぎります。

「ヤバい奴がいるかもしれない」

身の危険を感じました。

 

意味不明な言動の男を任意同行 

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事務所の中に入ると、大男が備品や窓ガラスを壊していました。

警棒をかまえ「何をしている!」と声をかけます。

この男が泥棒目的で事務所に入ったと思っていたのですが、大男から返ってきた返事は、予想外の返事でした。 

大男「オヤジが拉致されたけん、探しとるんじゃあ…」

警察官を見ると、意味不明なことを言いながらも、急におとなしくなった大男。

事情を聞きたいから、警察署に同行してもらうと言ったところ、素直に応じました。

 

しかしどうにもこうにも話がまったくかみ合いません。

当直長が刑事課長だったので、すぐさま「ちょっと覚せい剤の反応調べてみてくれ」と指示が出ました。 

採尿検査をしたところ、尿から陽性反応が出ました。

追求すると、男は覚せい剤を打ったところまでしか覚えていないと言います。

 

まったく会話が成り立たない 

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取り調べのやりとりです。

私「それじゃあ、名前と住所から教えてください」

大男「だめだだめだだめだだめだだめだ」

私「何がダメなんですか?」

大男「あそこ見てみろ、あいつらが、電波を、送ってきてるだろ、ほら、見て、来る来る、こっち来る!!!!!」

私「???」

大男「ちょっと待って、オヤジから、電話かかってきたから!!!」

そう言うと、大男は机の上に置いていた私のノートをつかみ、メガホンのような形に丸めました。

そして片側を耳にあてて、またブツブツと話し始めます。

大男「もしもし、もしもし、あいつらが、あいつらが、きてるよそこまで」

白目になって、必死に誰かと電話をしているつもりになっています。

フーフーと激しく息をはきながら、助けて、助けてとブツブツ言っていました。

 

私「ええと、そうしたらこのノートに名前とか住所とか書いてみてもらっていい?わかる範囲でいいから、なんか自分のこと書いてみて」

大男「あああああああああ!!!!!」

私「???」

大男「あれあれ、迫ってきてる、黒いのがズルズルって、こっちに迫ってきてる!!助けて!!助けて!!」

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大男は天井と壁の継ぎ目を指差して、必死になにかが迫って来ると訴えてきます。 

どうやらこの継ぎ目から、黒色の液体のようなものがジワジワと染み出てきて、自分の体に入って来ると言いたいようです。

 

このやりとりから「覚せい剤が見せる幻覚作用」というものがよく分かりました。

覚せい剤を打った人間には、普通の人には見えないものが見えていたり、聞こえないものが聞こえているようです。

覚せい剤による影響を目の前で見ることで、薬物の恐ろしさを深く理解することができました。 

 

結局この大男は、薬の作用が落ち着くまで6時間近く無睡のまま叫び続け、落ち着いてから調書を取って通常逮捕しました。

 

出所してからも覚せい剤との戦いは続く 

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覚せい剤取締り法違反で検挙された人間は、他の犯罪で検挙された場合よりもマークされやすいです。  

覚せい剤を一度使った人間は、依存性の高さからなかなか覚せい剤を断つことができないので、再犯で検挙される可能性が高いからです。

ウチの署では、分厚いファイルに薬物で検挙されたことのある人の住所や顔写真が載ったリストがまとめてありました。

 

また覚せい剤は、自ら望んで手に入れるケースだけとは限りません。

これは別の案件ですが、暴力団が関係している風俗店で、風俗嬢が働き始めてすぐに覚せい剤を打たれ、いわゆる「シャブ漬け」状態にされているものもありました。

こうすることで、風俗店を簡単に辞めることができなくなります。

店から逃げると覚せい剤が手に入らなくなりますからね。

 

いずれにせよ、一度でも覚せい剤が体内に入ると、肉体だけでなく社会的にも元には戻りづらくなります。

もしかしたら、一生覚せい剤と共に生き、最後にはボロボロの生活と肉体になるかもしれません。  

 

おわりに  

覚せい剤は、一度その筋の関係を持ってしまうと断つのが難しい問題です。

厚生労働省や警察庁を始め、覚せい剤の所持や使用が禁止されている広報は、みなさんも一度は目にした事があるでしょう。

しかし肝心の恐ろしい部分についてはあいまいな表現も多く、あまり具体的でないことがほとんどです。

 

人によっては「そこまで知らなくてもいい」と言う人もいるでしょうが、今回の記事のような具体例を知ってもらうことで、薬物犯罪の撲滅がいかに重要な課題であるかを今一度強く感じて頂きたいです。