元刑事が書くデジモノブログ

警察歴7年の元刑事が、警察体験談からデジモノレビューまでやってます!

警察体験談 学校編④「そして卒業へ…」 

【前回までのあらすじ】

警察学校で己を鍛えるmassan。

訓練は終盤に差しかかり、卒業に向けてラストスパートをかける!

radmusicdays.hatenablog.com

 

 

 

学校編④「そして卒業へ…」

制服実務研修で現場の空気を感じます

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引用:足成

卒業が近くなると「制服実務研修」というイベントがやってきます。

この研修では、初めて制服を着て現場に出ることになります。

実際の交番で指導員の人につき、警察の仕事を体験するものです。

 

ただし、まだ巡査見習生の身なので実務をするわけではありません。

ほとんど指導員さんに着いて回ることになります。

 

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引用:いらすとや 

私は、古い商店街の中にある交番で研修をしました。

指導員は、若いとき神奈川県警の白バイ隊員だった方で、

その後退職し、ウチの県警に再就職した方でした。

とても熱い人で、パトロールのとき注意して見るべきところや、市民の人との対話で気をつけないといけないことなど、とても丁寧に教えてくれました。

 

この研修中に火事の通報があって現場に行ったのですが、家で魚を焼いている煙に火災報知器が反応したものでした。

この家のおばあさんに「大ごとにしてほしくないから、早く帰って!頼むから」と怒られ、指導員さんに

「警察官は、褒められるより、憎まれることも多い仕事だけど、めげないでね」

と苦笑いで言われました。

 

研修が終わって警察学校に帰るとき、指導員さんが

「じゃあな、現場でまた会おう。残りの学校頑張ってな!」

と声をかけてくれたのが、今でも忘れられません。

このとき私は「いい先輩がいる職場だなぁ」と感じました。 

 

現場にはいろんな警察官がいますが、この方のように優しく熱意のある警察官もたくさんいます。

こちらが熱意をもって仕事に取り組めば、それに応えてくれる方も多いです。 

警察は仲間同士の結束感が他の仕事にくらべ、かなり強い職種だと思います。

(反面、やる気のない人にはとことん厳しいです)

 

制服実務研修で「現場の空気」を感じ、警察学校に帰ってきます。

この研修が終わり、私は「はやく現場に出たい」という気持ちと「まだまだたくさん勉強しなければ」という向上心を持つようになりました。

 

卒業試験

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引用:足成

卒業前に卒業試験があります。

今までの集大成を示すときです。

 

試験の結果は、自分がこの先配属される警察署にも報告されます。

なので、できれば赤点は取りたくないところです。

 

筆記だけでなく、体育にも卒業試験があります。

最初の受験編に、シャトルランの話を書いたのを覚えていますか?

radmusicdays.hatenablog.com

 

この体育の卒業試験で、シャトルラン100回のテストをします。

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引用:ぱくたそ 

入校直後は、シャトルラン100回なんて無理だと感じた生徒もいるでしょう。

しかし、心配はいりません。

訓練の積み重ねで、運動能力は信じられないほど向上しているはずです。 

 

卒業前に、教官がこう話していました。

「外の世界にいる悪い奴らより、君たちの方がだんぜん身体能力は高いから。心配するなよ」

 

卒業したての生徒はハードな運動量をこなしてきているので、

そんじょそこらのヤンキーなんか相手にならないくらい相当強くなっています。

自衛隊員と同じくらい訓練してるので、当然なんですが。

 

(ただし、現場に出てから不摂生な生活をすると、みるみるうちに体力が衰えていくので、気をつけましょう。)

 

同期生とも一度お別れ

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引用:足成

長いあいだ、共に頑張った同期生の仲間とも一度お別れです。 

それぞれの配属先が決まります。

 

一番仲の良かった生徒と配属先も一緒とは限りません。

なので、同期生の連絡先は、できるだけ交換しておいた方がいいです。

同期生は、この先の長い警察人生で困ったことがあったとき、きっと助けになります。

 

私も現場に出てから、上司や先輩に聞けないようなことは、よく同期生に電話で相談していました。 

 

卒業旅行

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引用:足成

卒業式の直前くらいに全員で卒業旅行に行きます。

教官も引率で着いてきますが、あまり堅苦しいことは言いません。

ハメを外して迷惑をかけるのはダメですが、精一杯楽しんできてください。

 

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引用:足成 

私の期の行き先は、なぜか東京でした。

卒業旅行のプランを考えた生徒がかなりのオタクで、秋葉原のメイドカフェに行きたいという理由で東京になりました。

 

ボウズ頭の集団がメイドカフェに行くさまは異様でしたが、楽しかったです。 

 

 

卒業式

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引用:http://www.jiji.com/jc/p?id=20170127132558-0023183003

この日をもって、警察学校での最初の訓練は終了となります。 

体力的に一番つらい時期を乗り越えたことになります。

 

入学式と同じように、幹部の方々と親族がやってきます。

式はあっという間に終わり、幹部や教官、そして親族らも全員集まって昼食をとります。

 

それが終わると、しばらくの間親族と話をする時間がもらえます。

警察学校を卒業したあとは実家に帰らずそのまま配属先に行くので、じっくり話をしておきましょう。

 

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引用:いらすとや 

私の配属先は実家から遠く離れたところだったので、家族の協力でかなりの荷物を送ってもらいました。

新人の間はあまり自由に管轄外に出れないこともあるので、できるだけ親族とのコミュニケーションは取っておいたほうが良いです。

 

 

しばらくすると配属先のバスが迎えに来ます。

これまで厳しかった教官も、このときは笑顔で握手し、応援してくれます。

感動で涙を流す生徒もいました。 

 

 

いざ、配属先へ…!

いよいよ警察官の業務がスタートします。

配属先がまったく見知らぬ土地であるパターンも少なくありません。

バスに揺られながら、見たことのない景色を眺め、不安な気持ちがあるかと思います。

しかし、新しい生活のスタートにワクワクする気持ちもあるかと思います。

警察の現場とは、一体どんなところなのでしょうか?

 

次回から「職場実習生編」をお送りします。

 

 

今回も長文お付き合いありがとうございました。