元刑事が書くデジモノブログ

警察歴7年の元刑事が、警察体験談からデジモノレビューまでやってます!

警察体験談 職場実習生編①「初めての警察署」 

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 みなさま、長らくお待たせいたしました。

【警察体験記】の続きを書いていこうと思います。

 

【前回までのあらすじ】

半年間の訓練期間を終えて、警察学校を卒業したmassan。

配属先から迎えに来たバスに乗せられ、未体験の地へ向かう。

今日から「本当の警察人生」がスタートするのだ…

radmusicdays.hatenablog.com

 

 

 

職場実習生編①「初めての警察署」

警察署に着いたら、まず署長と副署長に申告です

警察学校を出発し、2時間半バスに揺られます。

 

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ようやく着いた配属先の”西部警察署”は、2階が全面ガラス張りの、モダンな雰囲気がある警察署でした。

 

私たちを迎えにきた初老の警部補さんが、こう言います。

「そんじゃ最初に、署長と副署長に申告に行くから、着いてきてね。」 

裏口から中に入り、坊主頭の私たちが警部補さんの後を着いていきます。

 

「警務課」と書かれたプレートの部屋に着きました。

  

副署長の前に横一列に並びます。

整列すると、代表が申告しました。

 

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「申告します!◯◯巡査ほか◯◯名のものは、本日警察学校を卒業し、西部警察署に配属されました!よろしくお願いします!」

 

その申告を聞いた副署長は「ニマッ」と笑い、

「長い間、ごくろうさまでした。このまま署長にも申告してもらうから、ちょっと待っててね。」

と言って、立ち上がります。

  

副署長が署長に尋ねると入室許可が出ました。

署長室に入って、副署長にしたのと同じように、署長にも申告します。 

 

初めてお会いした署長は、顔のひとつひとつのシワが苦労を物語っているような、険しい顔つきをしている方でした。

 

署長「ごくろうさんでした。今日から現場や業務のことをしっかり覚えて、一人前の警察官になれるよう頑張ってください。期待しています。」

 

私たちは声高く「ハイ!!」と答え、申告を終わりました。

 

警察学校の学校長や副校長も、ポストとしては高いのですが、やはり一線の現場の署長になると、貫禄が違います。

目つきも鋭いです。

ふざけたことを言ってると、取って食われそうなくらい強い目力がありました。

  

警察では階級により会社風の呼び方があります

申告が終わると、初老の警部補さんから、こんな話がありました。

「警察組織での人の呼び方ってのがあるから、これも覚えといてね」

 

【これは少し特殊な呼び方もあるので、解説を入れます】

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一般の会社にも、社長や課長、係長などの役職ごとの呼び方があると思います。

警察でも、この呼び方が少し違ってきます。 

 

あまり詳しいところまで掘り下げても仕方がないので、ざっとした説明だけになりますが、こんなルールになっています。

  • 警察署には上から順に「署長」「副署長」「刑事官」「管理官」「課長」という役職があります。これらの役職の人は警察署に一人ずつしかいませんので、顔と名前をきちんと覚えて、間違えることがないようにします。ちなみに、ここまでの階級の方は「警視正、警視、警部」といった警察でもかなり上の階級の方になります。話をするときには、言葉づかいも慎重に…。
  • 「警部補」の階級にある方は、基本的に「係長」と呼ぶことになります。なお、係をもっていなくても、呼び方は係長です。「小隊長」や「班長」といった独自のポジションについている警部補もいます。
  • 「巡査部長」の階級にある方は、基本的に「部長」と呼ぶことになります。これがちょっと他の民間企業にない呼び方でして、めったに間違えることはありませんが、「本部長」「刑事部長」といった上級役職の方と似たような呼び方になることがあります。なので、ちょっと気をつけた方がいい呼び方です。
  • 「巡査」「巡査長」の階級にある方は、「◯◯さん」という呼び方でOKです。

 

  

なんでこんな補足を入れるかというと、昔こういうやりとりがあったからです。

私「今日の昼から、◯◯部長(巡査部長)が来られるらしいよ」

同僚「え、刑事部長?そりゃえらいことだ。色々片付けとかないと」

 

そうです。部長という呼び方が似ていることから、人を間違える可能性もありえるからです。 

 

各課に挨拶回りをします

話をもとに戻します。

署長と副署長に申告が終わると、そのまま警察署のいろんな課に挨拶に行きます。

どの課でも同じ申告ですが、課によって返ってくる反応が違って、ちょっと面白いところです。

 

「申告します!◯◯巡査ほか◯◯名のものは、本日警察学校を卒業し、西部警察署に配属されました!よろしくお願いします!」 

 

これに対して

【地域課】パチパチパチ。ニコニコといった雰囲気

【交通一課】パチパチパチ。さ、仕事仕事とデスクに戻る 

【交通二課】パチパチパチ。頑張れよ!といった熱いまなざし

【刑事課】パチパチパチ。ほう、こいつらが新人か…?とジロジロ見られる

【警備課】パチパチパチ。無味乾燥

 

全ての警察署がこうではないかもしれませんが、課によって雰囲気がかなり違います。

課それぞれの特色とかイメージがあると感じます。 

 

警察署の空気に、なんだかそわそわします

一日目は、引越しの荷物を寮に持っていかなければならないので、

あまり警察署に長居はせず、寮に連れて行かれました。

 

まだ少ししか雰囲気を感じていませんが、私が警察署に感じた第一印象は、

 

「なんか会社みたい」

 

というものでした。

 

もっと大声で取り調べしてる光景とか、一般人にゴネられてたりする光景を予想していたのですが、こうしたイメージもやっぱりテレビなどを見て、いつの間にか出来上がったものなんだなぁ、と思います。

思っていたよりも、役所らしく、クリーンな感じに見えました(この時は)。

 

独身寮に連れて行かれます

さて、挨拶が終わると、自分の荷物を持って独身寮に送ってもらいます。

今でも制度が変わっていなければ、よっぽど特別な事情がない限り、全員がしばらく独身寮で暮らすことになると思います。

 

独身寮に向かう途中、初老の警部補さんにこう言われます。

「さあ、ボロボロの寮に連れてってやるからな〜!覚悟しとけよ〜!?」

なんか楽しそうに、こう言われました。

 

「警察の寮=ボロい」というイメージもあったので「ああ、やっぱりボロいんだな…」と覚悟していたのですが…

 

初老の警部補さんが車を停めます。

「着いたぞ!ボロいと思ったか!な〜んちゃって、ホントはピカピカの寮だぞ?ええのう、お前ら〜!」

 

その言葉を聞き、建物をおそるおそる見ると…

 

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なんということでしょう。

オートロックのワンルームマンションではありませんか。

 

しかも築5年以内のピカピカの物件でした。

入り口には「フレッツ光、引けます!」といったポスターまで。

私は目を疑いました。

 

あとでこの警部補さんに聞いたのですが

「あんまり古い寮だったり、質素な寮にすると、警察官になりたがる人が減るからね」

とのことでした。

 

ありがたい、実にありがたいです…!!

 

警察が汗くさく、泥くさいイメージの人は多いと思いますが、実際はそんなことばかりではありません。

それどころか、福利厚生に関してはたいへん充実していました。

 

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辞めてしまった今でも、この福利厚生を失ったのは惜しいと、つくづく思います。

 

次回予告

さて、次回は警察署での研修についてお話ししようと思います。

いかがだったでしょうか。

記事の内容について、なにかご意見やご感想がある方は、どしどしお寄せください!

お待ちしておりますm(_ _)m

 

この度も長文お疲れさまでした!

それでは、またお会いしましょう。