元刑事が書くデジモノブログ

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警察体験談 職場実習生編②「交番に出よう!」

【前回までのあらすじ】

学校を卒業し現場に出たmassanだったが、なんだか会社のような雰囲気に戸惑いを感じる。しかし、現場に感じるギャップは、これだけでは終わらない。

radmusicdays.hatenablog.com 

 

  

職場実習生編②「交番に出よう!」

数日にわたり、幹部によるオリエンテーションを受けます

 

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一日目の勤務が終わって寮に帰りますが、荷物の整理もままならないまま、二日目からは、オリエンテーションが始まります。

 

このオリエンテーションでは、幹部クラスの方から、一人当たりだいたい一時間の話があります。

 

内容は人によってそれぞれですが、だいたい

・課の受け持つ仕事の内容

・一線の警察官としての心構え

についての話になります。

 

話の中には同じことを繰り返されることも多いかもしれません(警察官としての心構えとか)。

1コマの時間も長いので、眠くなることもあります。

しかし、しょっぱなから悪い印象を残すのはご法度なので、きちんと起きて聞いておかねばなりません。

 

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現場の幹部に嫌われるのは、警察学校の教官に嫌われるのと、レベルが違います。

本気で退職を考えなければいけないくらい、見えない力を加えられることもあるので、気をつけましょう。

 

私はこのオリエンテーションの時に、刑事官からの話を聞いて、将来刑事を目指すのもいいな、と思うようになりました。

過去の解決事件の話を聞いていると、なんだか熱くなってきたからです(笑)

 

 

交番勤務に着く前に、やっておくことがあります

だいたい2日間ほどでオリエンテーションが終わります。

オリエンテーションが終わると、ついに交番勤務がスタートします。

 

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しかし、勤務に就くまでに、必ずやっておかなければならないことがあります。

それは、自分の交番と、お世話になる指導員さんが分かった時点で、一度挨拶しておかなければならないことです。

 

「何でそんなことするの?」と聞かれても理由は見つかりません。

昔からみんながしているルールだからとしか言いようがないです。

古いしきたりみたいなもんです。

 

しかし、何もわからないペーペーがお世話になるのですから、挨拶は当たり前といえば当たり前のことです。

民間企業では、こんなことまで指導してくれるところは少ないんじゃないでしょうか。

 

それを警察の場合は「挨拶しておくように」と教えてくれるのですから、よっぽど親切で人間味があると思います。

 

 

合理性が求めれるこのご時世、現代人が忘れかけている礼儀の一種ともいえるのではないでしょうか。

 

長くなりましたが、交番と指導員さんが分かったら、早い段階であいさつに伺った方がいいです。 

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ここであいさつが無かったら、実習期間中は厳しい扱いを受けることになります。

 

 

  

交番勤務のシフト表を渡されます

そうこうしているとシフト表が渡されますので、出勤日をチェックしましょう。

シフト表には勤務員の名前と、勤務パターンのAとかCとかの文字が入っています。

警察ではおおまかにわけて「A勤務」「C勤務」の2種類の勤務パターンで、交番を回しています。

 

A勤務とは

24時間勤務のことです。よく「泊まり」と呼ばれます。A1、A2と仮眠のパターンが何種類かありますが、勤務開始と勤務終了は同じです。

このパターンの最強の敵は、眠気です。

 

C勤務とは

8:30〜17:15までの勤務のことで「日勤(にっきん)」と呼びます。 交番勤務でC勤務は、そんなに多くはありません。勤務日数の調整のため、C勤務になることが時々あります。

  

(昔は夕方から出勤する「B勤務」というパターンもあったみたいですが、うちの県はかなり前から廃止になっていました。 )

 

私が勤務する交番は、市街地から5kmほど外れた位置にある温泉街の交番でした。

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この交番の特徴は、

・観光客が多い。特に土日は、道を聞きに来る人が怒涛の如し。

・高級旅館が多い。

・風俗店が温泉街の中に多数ある。ラブホテルも多い。

・温泉街の中に暴力団の事務所もある。

・観光地としての最盛期はとっくに過ぎているので、元の住民の年齢層はかなり高い。

・近くに新しい幹線道路が走っているので、商業施設がものすごい勢いで建っている。

という感じでした。

 

コンスタントな忙しさは無いのですが、繁忙期や休日のバタバタが半端じゃなかったです。

 

 

勤務初日の朝…

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警察署の朝は、下っ端が一番に署に行って、コーヒーの準備や、机拭きをするところから始まります。

これは先輩から教えられますので、説明は割愛します。

 

それが終わると、警察の制服に身をつつみ、交番に持っていく荷物をまとめ、地域課で待機します。

24時間勤務するので、持って行く荷物は予想以上に多いです。

軽く詰めただけでも、旅行に使うボストンバックくらいの量になります。

 

ヘルメットや切符カバンなども、交番に置きっ放しにはできないので、毎回運ばなければなりません。

よく街のおまわりさんが付けている防弾チョッキみたいなやつ(耐刃防護衣という名前がついています)とか、警棒とか手錠とか、あのあたりの装備品も交番に置いておくことはできないのです。

  

唯一これらのものを預けてよいのは、警察署だけと決まっています。

 

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荷物を持って前の日の勤務員と交代します。

  

前の勤務員から

「昨日はこういう事案があった」 

「◯◯さんという人が自転車を取りに来た」

「近所の人から、こんな相談事を受けた」

などの情報を聞き、引き継ぎを受けます。

 

交番勤務では、24時間の勤務の間にいろんな事案が起こります。

事案の中には、その日のうちに解決する事案(たとえば万引きの通報など)もあれば、しばらく続きそうな事案(たとえば連続下着泥棒など)もあり、交番の勤務員全員が事案について知っておかなければならないようなこともあります。

 

 

ひとつの交番が、ひとつのチームみたいなものなので、交番どうしで検挙数を競ったりする時期は、けっこう白熱しますよ。

 

 

 

今回はこのへんまでで。

次回は交番での一日について書いていこうと思います。

今回も長文ありがとうございましたm(_ _)m