元刑事が書くデジモノブログ

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ブラック企業体験談「Sコンサルタントとの闘い①」

こんにちは、massanです。

新シリーズ「ブラック企業体験談」です。 

 

これは、警察を辞めてからずっと後の話になります。

そして、現在も続いているお話です。

 

それでは、参りましょう。

 

 

ブラック企業に勤める前 

 

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警察を辞めたあと、私はしがない本屋のバイトでした。

このとき、歳は29歳。 

30歳を目前に控えたアラサー男子でした。

 

 

この職場は人間環境もそこそこ良く、自分の受け持ち棚が持てるくらいの仕事もできるようになっていました。

 

「将来的に社員に登用してもらえるかも」という話もありましたが、そうは言っても地方の片田舎にある書店で、言ってみれば中小企業です。

 

そのため、無駄な経費や人件費をできるだけ安く済ませる方針が強く、長年勤めていても、なかなか社員にしてもらえないのが現実です。

 

店売部門の従業員は、8〜9割がパートやアルバイトで運営されています。

フランチャイズの飲食店に近い状態です。

 

いつになれば社員になれるのか。確たるものは何もありません。

 

そこで私は、惜しみながらもこの書店を卒業し、新たに正社員の仕事を探すことにしました。

 

結婚の話を進めるためにも、正社員の職に就いた方が、先方の両親にも安心してもらえると思いましたので。

 

2年近くお世話になった書店を後に、就職活動を始めます。

 

この時、年齢は31歳

残された猶予は、そんなに多くはありません。

 

 

再就職に向けて経歴を振り返る 

就職先を探し始めたものの、警察を7年も勤めた私には、民間企業の仕事に活かせるものが

何一つ身についていないことに気がつきました

 

警察官の方なら、一度は言われたことがあると思いますが、

「警察を辞めても、なんのつぶしも効かない」

のです。

 

そこで、警察よりももっと前の経歴も掘り返してみることにしました。

 

すると、大学で4年間学んだ建設工学のおかげで「技術士補」と「測量士補」という、とりあえずなにかの役には立つであろう資格を持っていることに気がつきました。

 

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この資格が使える仕事に絞り、就職活動をすることになります。

  

何社か面接を受けましたが、その中でも一番最初に採用の返事をもらえたのは、今所属している「Sコンサルタント」です。

  

Sコンサルタントは、土木関連の測量や設計、補償、環境調査を受け持つ、建設コンサルタント会社です。

 

職業安定所の求人情報にも載っており、ホームページや転職サイトにも、積極的な採用情報が載っていました。

 

当時の私は、これらの求人情報に何の疑いも持たず、ただただ正社員としての働き口を求めていました。

 

今考えると、このときは焦りすぎたなぁと、深く反省しています。

 

 

 

Sコンサルタントの面接を受ける 

 

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社長は2代目(会長の息子)で、歳は40代前半の、まだ若い方でした。

 

ちょっと暗い感じの印象で、話すときも鼻の下に指をあてがい、うつむきざまにぼそぼそと話すタイプです。

 

正直「この人が社長で、この会社は大丈夫なのか」と思いましたが、建設業界のことを全く知らない人間なので、あまり深く考えませんでした。

(結論から言うと、全然大丈夫じゃなかったんですがね)

 

 

社長から、面接でこう言われます。

 

「測量の資格を持ってるけど、設計職として働いてほしい。どうだろう?」

 

私もどちらかというと設計の方が魅力的だったので、「それで大丈夫です」と答えました。

 

その後すぐに採用の連絡があり、翌年度の4月から採用されることになりました。

 

思ったよりトントン拍子に採用が決まり、なんだか肩透かしな気もしましたが、なにはともあれ正社員として採用してもらい、この時は安心したものです。 

 

 

入社式が終わり、ブラックな片鱗を見せ始める 

入社式が終わり、2週間程度オリエンテーションがありました。

 

そのオリエンテーションで、就業規則を確認する時間があったのですが、

ここで早くも、このSコンサルタントのブラックな一面を目にすることになります

 

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就業規則の話をしてくれたのは、この会社の常務でした。

常務といっても、会長の奥さん、つまり社長のお母さんです。(いわゆる一族経営)

 

就業規則を常務とマンツーマンで読んでいくという、少し変わったオリエンテーションでしたが、その中で私が「これはおかしい」と思ったのは、

  • 社用車で事故を起こした場合、修理費の一部を実費で徴収する
  • 休日に講習会や研修に参加した場合、参加費等は会社は負担しない。 

という点です。

順を追ってみていきましょう。

 

 

社用車で事故を起こした場合 

 

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会社には、現場に行くための作業車、営業が使う営業車、その他所用で使う車などがありました。

これらの社用車には、就業規則で変わったルールが定められていました。

 

「社用車で事故を起こした場合、修理費の一部を実費で徴収する」

というルールです。

今まで勤めたどの会社でも、聞いたことのないルールでした。

 

社用車には、それぞれ大口で契約している任意保険がかけられています。

事故は起きないに越したことはないですが、車は飾るものではなく、乗り物です。

動けばもちろん、事故することだってあります。

 

しかしこの会社では、ちょっと考え方が斜め上にいってまして、

「事故を減らすためにも、事故した場合の修理費を実費でもらう制度にしよう」

と考えたみたいです。

 

まぁそれも建前でしかなく、実際は

「事故が起きたら保険料が高くなるから、会社の負担を従業員に見てもらおう」

という考えが念頭にあるようでした。

 

「一事故につき修理費の半分くらいは見てもらいたい」 とも言っていました。

 

 

休日に講習会や研修に参加した場合、参加費等を会社は負担しない

 

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これもかなりおかしいルールでした。

 

建設業はちょっと特殊な世界で、講習会や研修に参加することで「CPD」というポイントがもらえる制度になっています。

 

この「CPD」を貯めることで、他の資格を受験する際に有利な制度を使ったり、保有している資格の更新に使ったりすることができます。

 

資格を使った仕事をするには「CPD」が不可欠なのです。

 

 

また、資格試験を受ける前に絶対受けておかなければならない「受験者強制参加の講習会」もあります。

 

これらの講習会は、だいたい土曜や日曜に開催されることが多いです。

また資格によりますが、東京や大阪などの大都市圏でしか開催されない講習会も多々あります。

 

日曜日といえども、会社の業務に関係したことで参加するのですから、なんらかの給料が発生してもおかしくないとは思うところです。

 

しかしSコンサルタントの言い分は、こうです。

 

会社が休みの日に講習会に参加するのは、自分の意思で参加する自主参加なので、給料は一切発生しない

自主参加なので、もちろん交通費も負担しない

自主参加なので、当然ながら参加費用も負担しない

 

これはさすがにおかしいと思いました。

 

一回の講習会に参加する参加費が、10000円くらいだとします。(もっと参加費がかかる講習会も多いです)

それに加え、交通費が都市圏まで新幹線で30000円くらいかかります。

 

少なく見積もっても、休みに自腹を40000円以上も切って、講習を受けに行くことになります。

 

皆さんは、これをどう思いますか?

 

私は、なんで会社のためにここまで自腹を切る必要があるのかと思います。

 

ついでに言うと、資格試験合格後の登録費用など(だいたい10000円〜)も、自分で全て払わなければなりません。

 

会社の言い分は「自分が好きで取る資格だから、自腹を切れば?」です。

 

あまりにもドケチすぎます。

 

この就業規則の説明を受けた時点で、私のモチベーションはかなり下がってしまいました。

 

「あー、会社選び間違っちゃったかな〜…」と考えるようになります。

  

このあと他の社員とも交流していくのですが、みんな心がやさぐれていました。

 

その話は、次回に続きます…