元刑事が書くデジモノブログ

警察歴7年の元刑事が、警察体験談からデジモノレビューまでやってます!

警察体験談 初任補修科編「同期生の間で意識の差が生まれる…!」

【前回までのあらすじ】

3ヶ月の職場実習が終わり、再び警察学校に戻ってきたmassan。

初任補修科生として警察学校に戻ってきたが、予想外の出来事が待っていた。

www.motokeizi.com

 

初任補修科がスタート!

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職場実習が終了すると、初任補修科生として再び警察学校に入校するよう辞令が出ます。

 

一時的に学校生活に戻ることになりますが、初任補修科は初任科の時のような理不尽さはありません。

具体的には、下記のようなところが異なります。

  • 教官が理不尽な怒り方をしなくなる。最初の訓練期間を経て一度現場にも出ている身なので、一人の巡査として扱ってくれるようになる。
  • 放課後の外出や週末の外泊がしやすくなっている。(ペナルティによる外出禁止などが少ない)また自分の車を校内に乗り入れできる場合、外泊のときに公共機関を使わなくてもよい。
  • 初任科のときのような「原則走って移動」や「必ず止まって挨拶」などの細かい指導があまりない。気張らず校内を移動できる。
  • 初任科生が同時期に入校している場合、細かい仕事は初任科生にまかせられる(教官が「それは初任科生の仕事だからやらなくてもいい」と言ってくれる)

県警によって多少異なるかもしれませんが、これらの変化が見られます。

 

私一人の感想を書いても信ぴょう性があまり無いので、ネットでこの手の話題を書いている方がいないか探してみました。

すると、私よりずっと警察人生が長かった方が、同様のことを書いているのが見つかりました。

こちらのリンクです↓

cbx1000z.at.webry.info

 

 

同期生一人一人が土産話を持ってくる

「俺はこんなことをした」「俺なんかこんなことまでした」の嵐

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初任補修科では同期生同士が3ヶ月ぶりに顔を合わせます。

半年以上も共に過ごした同期生なので、会えばすぐ意気投合します。

再開できた喜びと、現場での土産話に花が咲きます。

 

A「俺は窃盗犯の現行犯逮捕させてもらったぞ」

B「俺なんか公務執行妨害の現行犯逮捕をしたぞ」

C「俺は供述調書をけっこう取らせてもらったな〜」

 

こんな風に、みんなが現場の体験談を嬉しそうに話し合います。

警察官は一般の人が立ち入れない現場に行くので、初めて体験した現場の空気に高揚する生徒も少なくないです。

かくいう私も、自分の土産話を同期生にベラベラ話していたと思います。 

 

 

初任科では落ちこぼれだった生徒が現場から帰るとピカイチに

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自分も含めてですが、初任科時代は勉強に着いていけなかった生徒が、初任補修科ではメキメキと頭角を表すケースが多いです。

以前の記事でも書きましたが、法学系の学校に通った生徒でないと、刑法や刑事訴訟法の話はさっぱり分かりません。

初任科時代は、条文を覚えるので精一杯で、成績にはなかなか繋がらないことが多々あります。

 

しかし一度卒業して現場に出ると、何が起こっていて、どの法律をもって、どうやって対処するのか、具体的に体験することになります。

この体験を初任科時代の学習とリンクできると、警察の仕事がかなり面白くなります。

リンクできた生徒は、初任補修科で戻ってきてから理解力がうなぎのぼりです。

ちなみに私の初任科時代の成績は後ろから数えた方が早かったですが、初任補修科ではトップ3に食い込むほど力をつけました。

初任補習科での大逆転も十分可能です。

 

一方現場の雰囲気になじめず暗い表情の者も

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その一方で、現場から帰ってきてモチベーションが大きく下がった生徒もいました。

ある生徒は、初任科時代の成績はそこそこ良く、やる気も充実していました。

しかし卒業後に配属された交番で、警ら中に居眠りしてしまったことから、指導員さんに叱られてしまいます。

その後もウマが合わず、本人のモチベーションもどんどん下がり、初任補修科入校時はかなりゲッソリした顔つきでした。

 

結局この生徒は初任補修科でもモチベーションを回復することができず、現場に戻ることになります。

そして初任補修科を卒業して2ヶ月後、自ら退職願を出したと聞きました。

今は県外で金融系の仕事をしているようです。 

 

現場での復習も兼ねて2〜3ヶ月訓練をする

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さて、初任補修科で学ぶことは、初任科の授業より少し専門的になります。

生徒は一度現場を体験してきているので、初任補修科ではより実務で使える知識や技術を学ぶことになります。

初任科よりも入校期間が短いので、授業内容も濃縮されています。

聞き漏らしがないように、しっかりと授業に取り組みましょう。

 

また、現場で分からなかったことは、この機会にどんどん聞いておいたほうが良いです。

初任補修科を卒業したあと、配属される交番が変わってしまったり、指導員さんが変わってしまうことはしょっちゅうあります。

職場実習では丁寧に教えてくれる指導員さんに当たっても、初任補修科卒業後も同じ指導員さんの元で勤務できるとは限りません。

今度は定年間際の、あまりやる気のない人とペアに…なんてケースも十分考えられます。

そうなると何か事案があった場合、あなたが主体になって動かなければなりません。 

 

いずれは独り立ちしなければならないですから、分からないことを分からないままにしておかず、意欲をもってどんどん知識を吸収するようにしましょう。

 

卒業旅行は最後の思い出になるかもしれない

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2〜3ヶ月の初任補修科は、職場実習よりももっと早く終わります。

はっきり言って、私も初任補修科で何をしたのか、あまり記憶にありません…

(それくらいハイスピードで時が流れます)

 

そして初任補習科の最後には、初任科と同様卒業旅行があります。

この卒業旅行が、同期生同士が集まる最後の機会になるかもしれません。

同期生会が定期的にあるかもしれませんが、それも毎回全員が参加できるとは限りません。

初任補修科を卒業してからは、それぞれが別々の警察人生を歩んでいきます。

出世する者、出世しない者、一線で活躍する者、二線で後方支援にあたる者、そして私のように退職する者だって出てきます。

みんなそれぞれの人生を歩んでいくのです。 

 

初任補修科の卒業旅行は、同期生同士の最後の思い出になるかもしれませんので、楽しんできて下さい。

 

おわりに

さて、警察体験談も初任補修科の体験談まで終わりました。

この後は、実戦実習生として現場に戻り勤務を通じて成長していくことになります。

そのまま問題なく勤務していくと「採用時教養」は終了となり、晴れて一人前の警察官として認められるようになります。

 

だいたいここまでの体験談を読むことで、警察学校に入校してから、一人前の警察官になるまでの流れをイメージできるのではないかと思います。

今後の体験談は「採用時教養の話」から「一警察官の警察人生体験談」という方向にシフトしていく予定です。

まだまだ体験談は続きますが、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m